スポンサーリンク

<歌詞和訳>Isn’t It A Pity – George Harrison 曲の解説と意味も

2022-09-19George Harrison 歌詞和訳[恋愛] 別れ/後悔,[社会] 風刺/抗議

George Harrison – Isn’t It A Pity
ジョージ・ハリスン – イズント・イット・ア・ピティ

 

元ビートルズのギタリスト ジョージ・ハリスンの3rdアルバム「All Things Must Pass」(1970年) に収録されている曲です。

同年、『My Sweet Lord』との両A面シングルとして世界各国でリリースされました。

アルバムには、7分を超える壮大なアレンジのバージョンと、5分ほどのややシンプルなバージョン(Version2)の、2つが収録されています。

1966年頃(ビートルズがリボルバーを制作した頃)には作られていたそうで、その後ビートルズのゲット・バック・セッションでも取り上げられたものの、ビートルズのアルバムに収録されることはありませんでした。

 

 

歌詞の意味と解釈

タイトルにある「ピティー」とは、“哀れみ"、"残念な気持ち"、"気の毒に思う事"を指す言葉で、タイトルを訳すと"残念な気持ちにならない?“となります。

 

ジョージはこの曲を「行き詰った人間関係」についての曲だと説明しています。(それは、妻パティ・ボイドとの関係や、解散へ向かいつつあったビートルズの状況が反映されている、とみている人もいるようです)

しかし、歌詞にはもっと広い範囲の、人間同士の不和や対立を憂う、人類愛のようなものも感じさせます。

 

歌詞と和訳

Written by George Harrison

Isn’t it a pity?
Now isn’t it a shame?
How we break each other’s hearts and cause each other pain
How we take each other’s love without thinking anymore
Forgetting to give back
Isn’t it a pity?

残念な気持ちにならない?
情けなくならない?
互いの心を傷つけ、互いに苦しめ合うなんて
相手の愛を手に入れておきながら、それ以上相手の事を考えず
それに応えようともしないなんて
残念な気持ちにならない?

 

shame 恥ずかしさ、不名誉、残念な事、恥じ入らせる
give back 返す、戻す

 

Some things take so long, but how do I explain
When not too many people can see we’re all the same
And because of all their tears
Their eyes can’t hope to see the beauty that surrounds them
Isn’t it a pity?

時間がかかることもあるけれど、それをどう説明しようか
僕らはみんな同じだってことを、わかっている人はすごく少ない状況で
溢れる涙のせいで
まわりにある美しいものを、見る事すら叶わないなんて
残念な気持ちにならない?

 

Isn’t it a pity?
Isn’t it a shame?
How we break each other’s hearts and cause each other pain
How we take each other’s love without thinking anymore
Forgetting to give back
Isn’t it a pity?

残念な気持ちにならない?
情けなくならない?
互いの心を傷つけ、互いに苦しめ合うなんて
相手の愛を手に入れておきながら、それ以上相手の事を考えず
それに応えようともしないなんて
残念な気持ちにならない?

 

Forgetting to give back
Isn’t it a pity?
Forgetting to give back
Now, isn’t it a pity?

応える事も忘れているなんて
残念な気持ちにならない?

 

What a pity
What a pity, pity, pity
(×11)

なんて残念なことだろう
残念さ、残念なことだ

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

All Things Must Pass(1971年)

ビートルズ解散後に初めてリリースされたアルバム(ジョージのソロ作品としては、サントラの「Wonderwall」、前衛アルバム「Electronic Sound」に続く3作目)。

LP3枚組(CD2枚組)というボリュームや、豪華なゲスト陣(お馴染みのフィル・スペクターやエリック・クラプトンなど)もさることながら、楽曲のクオリティが高いです。『Here Comes The Sun』や『Something』など、ビートルズ後期のジョージの名曲が好きな人は是非。

2021年には50周年を記念したデラックスエディション(画像右)もリリースされました。

 

Let It Rll: Songs by Geroge Harrison(2009年)

 

2009年にリリースされたベストアルバム。ソロ時代の作品を中心に、ビートルズの『While My Guitar Gently Weeps』『Something』『Here Comes The Sun』のライヴ版(すべて「The Concert for Bangladesh」のもの)も収録されています。