【ジャンル解説】サイコビリー(Psychobilly)
音楽ジャンルを歴史と一緒にわかりやすくまとめました。
Psychobilly:サイコビリーとは何か
始まり:1980年代
詳細解説
サイコビリーがジャンルとして確立したのは80年代といわれる。また、派手なメイクと服装が特徴のガレージロックバンド ザ・クランプスをサイコビリーの起源とする見方もある。
言葉の由来は、ジョニー・キャッシュの楽曲『One Piece At A Time』の一節”Psycobilly Cadillac”だといわれている(この曲自体はサイコビリーではなくカントリー調である)。
ロカビリーの特徴であるウッドベースでのスラップ奏法(弦をはじき指盤に打ちつけて独特のカチッという音を出す奏法。エレキベースのそれとは異なる)を用い、パンクロックやガレージロックのような激しい演奏をする。近年では、ハードコアパンクやヘヴィメタルの影響を受けたバンドも多い。
見た目にも特徴があり、サイコ刈りやフラットトップと呼ばれる過激な角刈りやタトゥー、激しいピアスに、鋲ジャンやMA-1ジャケット、ラバーソールシューズやドクターマーチンのブーツなどを着用する。
また、ゴシックロックやホラーパンク(70年代に現れたホラーメイクやドクロ、猟奇趣味や暴力映画をテーマにしたパンクロックでミスフィッツなどが元祖)の影響を受けた格好のバンドもいる。
過激な政治思想(レイシズムや反レイシズム、ナチズムやアナーキズム、反キリスト教など)や生き様、ジャンルに対して強いこだわりを持つアーティストやファンも他ジャンルに比べ多い。
また、ライヴにおいては「レッキング」(パンチ合戦)と呼ばれる独特のノリ方がある。これは、観客同士が殴り合い(の振り)をするというものである。
音楽以外にも強い主張をもつジャンルなだけに、他ジャンルとの融合は比較的少なく、ともすれば一般リスナーにとって手が出しずらいジャンルかもしれない。
一方で、リヴィングエンドのようにポップパンクと融合したバンドや、ネクロマンティックスのようにホラーパンクやハードコアパンクをミックスしたバンドなど、広い人気を獲得しているバンドもいる。
代表的なアーティスト
・メテオス(The Meteors 活動期間:1980-)
・マッド・シン(Mad Sin 活動期間:1987-)
・ネクロマンティクス(Necromantix 活動期間:1989-)
・タイガー・アーミー(Tiger Army 活動期間:1996-)
・リビング・エンド(The Living End 活動期間:1994-)
・ザ・シルヴァー・シャイン(The Silver Shine 活動期間:2004-)
動画(全部で6作品)
音楽ジャンル解説の目次はコチラ
サイコビリーとは、ロカビリーから派生したジャンルで、パンクロックやガレージロックの影響を受けた音楽である。
近年は、ハードコアパンクやヘヴィメタル、ホラーパンクやポップパンクと融合したバンドもいる。
外見においては、サイコ刈りやフラットトップと呼ばれる過激な角刈り、鋲ジャン、タトゥーや激しいピアスなど、アクの強い恰好を基本とする。
また、過激な政治思想や、ジャンルに対して強いこだわりをもつアーティストもおり、コアなファンが多い。