【ジャンル解説】グラムメタル/ヘアメタル/LAメタル
音楽ジャンルを歴史と一緒にわかりやすくまとめました。
Glam Metal/Hair Metal/LA Metal:グラムメタル/ヘアメタル/LAメタルとは何か
始まり:1980年代アメリカ
詳細解説
音楽メディアとしてMTVが台頭した時期であり、音楽にビジュアルが求められたという時代性を反映したメタルともいえる。
従来から活動していたHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)バンドもグラムメタルの影響を受けたヴィジュアルや作風になった。
HR/HMが持っていた音楽的な攻撃性は薄く、実力があるバンドと無いバンドが玉石混交だった事もあり(しかし、ヴィジュアルはいずれも整っている)、”ヘアメタル”と侮蔑的な呼ばれ方もされた。
また、日本ではバンドの多くがロサンゼルス出身である事から”LAメタル”の呼称が浸透した。
80年代に一世を風靡したものの、90年代に入り若者のリアルな心境を反映した”グランジ/オルタナティヴロック”が台頭して人気が廃れた。
代表的なアーティスト
・モトリー・クルー(Motley Crue 活動期間:1981-2015)
・ラット(Ratt 活動期間:1981-92, 1997-)
・ドッケン(Dokken 活動期間:1977-1988, 1993-)
・ポイズン(Poison 活動期間:1983-)
【グラムメタルの流れを受けたバンド】
・ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses 活動期間:1985-)
・エアロ・スミス(Aerosmith 活動期間:1970-)
・ボン・ジョヴィ(Bon Jovi 活動期間:1983-)
・スキッド・ロウ(Skid Row 活動期間:1986-)
動画(全部で8作品)
音楽ジャンル解説の目次はコチラ
グラムメタルとは、1980年代に世界的な人気となったメタルのサブジャンル。
キャッチーでノリのよいサウンドや、ヘアスプレーで固めた長髪、煌びやかな衣装と不良的な逞しさを強調したヴィジュアルを特徴としている。
ヘアスタイルばかり気にする中身の薄いメタルという意味で”ヘアメタル”とも揶揄される。また、日本ではLAメタルの呼称が定着していた。