<歌詞和訳>One After 909 – The Beatles 曲の解説と意味も
The Beatles – One After 909
ザ・ビートルズ – ワン・アフター・ナイン・オー・ナイン
ザ・ビートルズのラストアルバム「Let It Be」(1970年)に収録されている曲です。
曲自体はビートルズの活動初期(1960年頃)には作られていたそうです。
1963年に一度レコーディングされていましたが、ボツとなりしばらく日の目を見る事はありませんでした。
アルバムには、1969年1月のルーフトップコンサート(レコーディングの途中に突如行われた屋上でのライヴ)で録音されたものが収録されました。
歌詞の意味と解釈
タイトル「ワン・アフター・909」は、"909(号?)の1つ後の列車“という意味です。
主人公(僕)の引き留めにも応じず「909の1つ後の列車で旅に出る」と宣言した主人公の彼女。
主人公は必死に後を追おうとしますが、恋人の「909の1つ後の列車」という紛らわしい言い方は、主人公を煙に巻く為の作戦だったようです。
共作者のポールによると、「列車をテーマにした曲」を意識的に書いたものだそうです。
歌詞と和訳
Written by Lennon-McCartney, Paul McCartney & John Lennon
My baby said she’s traveling on the one after 909
I said move over honey I’m traveling on that line
I said move over once, move over twice
Come on, baby, don’t be cold as ice
Said she’s traveling on the one after 909
愛する彼女が言ったんだ、「909の1つ後の列車で旅に出る」って
だから僕は言ったんだ、「席を一つ動かして、僕もそれに乗るから」と。
一つ動かしてと言ったのに、彼女は二つ動かす
ねえ、ベイビー、そんなに冷たくしないでよ
彼女は言ったんだ「909の1つ後の列車に乗る」って
・move over 移動する、場所を空ける、席を詰める、譲る
※彼女の狙いは彼(主人公)を煙に巻く事のようなので、彼の「席を1つ動かして(詰めて)」のリクエストに対し、席を2つ動かして彼を混乱させます(あるいは、彼と1つ離れた席をとる為に2つ動かしたのかもしれません)。
I begged her not to go and I begged her on my bended knees
You’re only fooling 'round, only fooling 'round with me
I said move over once, move over twice
Come on, baby, don’t be cold as ice
Said she’s traveling on the one after 909
「行かないでくれ」と、僕はひざまずいて頼んだ
でも君は僕の心をもてあそぶだけ
席を一つ動かしてと言ったのに、君は二つ動かす
ねえ、ベイビー、そんなに冷たくしないでよ
彼女は言ったんだ「909の1つ後の列車に乗る」って
・beg 請い願う、頼む
・on bended knees (折れ曲がったひざの上で→)ひざまずいて、哀願して
・fool around with もてあそぶ、いちゃつく
Pick up my bags, run to the station
Railman said “You’ve got the wrong location"
Pick up my bag, run right home
Then I find I’ve got the number wrong
旅行カバンを抱えて、駅まで走っていくと
駅員が言った「この列車じゃないよ」
旅行カバンを抱えて、家に帰ったら
気付いたんだ、番号が違ってた
・pick up 拾い上げる、乗せる、回復する、とらえる
Well, she said she’s traveling on the one after 909
I said move over honey I’m traveling on that line
I said move over once, move over twice
Come on, baby, don’t be cold as ice
She said she’s traveling on the one after 909
彼女は言ったんだ「909の1つ後の列車で旅に出る」って
だから僕は言ったんだ、「席を一つ動かして、僕もそれに乗るから」と。
一つ動かしてと言ったのに、彼女は二つ動かす
ねえ、ベイビー、そんなに冷たくしないでよ
彼女は言ったんだ「909の1つ後の列車に乗る」って
Pick up my bag, run to the station
Railman says you’ve got the wrong location
Pick up my bag, run right home
Then I find I’ve got the number wrong
旅行カバンを抱えて、駅まで走っていくと
駅員が言った「この列車じゃないよ」
旅行カバンを抱えて、家に帰ったら
気付いたんだ、番号が違ってた
Well, she said she’s traveling on the one after 909
I said move over honey I’m traveling on that line
I said move over once, move over twice
Come on, baby, don’t be cold as ice
Said she’s traveling on the one after 9-0
Said she’s traveling on the one after 9-0
Said she’s traveling on the one after 909
彼女は言ったんだ「909の1つ後の列車で旅に出る」って
だから僕は言ったんだ、「席を一つ動かして、僕もそれに乗るから」と。
一つ動かしてと言ったのに、彼女は二つ動かす
ねえ、ベイビー、そんなに冷たくしないでよ
彼女は言ったんだ「909の1つ後の…」
彼女は言ったんだ「909の1つ後の…」
彼女は言ったんだ「909の1つ後の列車に乗る」って
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Let It Be(1970年)
バンドが事実上解散した後、未完成の作品をプロデューサーのフィル・スペクターが完成させた、ビートルズのラストアルバム(通算12作目) です。
ビートルズのドキュメンタリー映画「Let It Be」のサウンドトラックでもあります。