<歌詞和訳>Son of a Gun – The La’s 曲の解説と意味も
The La’s – Son of a Gun
ザ・ラーズ – サン・オブ・ア・ガン
イギリス リバプール出身のロックバンド ザ・ラーズの唯一のスタジオアルバム「The La’s」(1990年)に収録されている曲です。
歌詞の意味と解釈
タイトル「サン・オブ・ア・ガン」は直訳すると"銃の息子"ですが、スラングで"悪党“、"ろくでなし“、"野郎“の意味で、その他にも"しまった“、"ちくしょう“といった苛立ちを表す言葉でもあります。
歌詞に登場する"rabbit run“というフレーズは、アメリカの小説家ジョン・アプダイクの作品「走れウサギ」(1960年、原題:Rabbit Run)を指している可能性があり、その小説と同様、歌詞の内容は「どうしようもない男の人生」を歌ったものと思われます。
自分自身を歌ったものとも、何かに対する皮肉ともとれます。
歌詞と和訳
Written by Lee Mavers
If you want I’ll sell you a life story
About a man who’s at loggerheads with his past all the timeHe’s alive and living in purgatory
All he’s doing is rooming in hotels
And scooping up lots of wine
お望みなら、ある男の人生を聞かせてやる
それは、いつも自分の過去に逆らって生きる男の話さ
ヤツは生きながらに煉獄で暮らしてる
やる事と言ったら、安宿に泊まり
ワインをたらふく飲むばかり
・at loggerhead 対立して、言い争って
・purgatory 煉獄、苦行
・rooming (=rooming house? 下宿屋)
・scoop up すくい上げる、買いあさる
There was once a boy of life
Who lived upon a knife
He took his share of everywhere
But he never took a wife
その昔、ガキの頃は
綱渡りの生活で
手に入るものはなんでも手に入れた
だが、妻だけは手に入れなかった
・live upon a knife (→live on a knife edge? 不安定な状態で生きる)
He was born to live like a mercenary
Well personally, I think that’s fine
If you’re in the right mindHe was burned by the twentieth century
Now he’s doing time in the back of his mind
He can hear them outside
ヤツは生まれた時から、カネ目当てに生きる運命
まあ個人的には、それもいいと思う
あんたが正気でいられたらね
ヤツは20世紀に焼かれたのさ
心の片隅で、今もヤツは服役中で
シャバの話を聞いている
・mercenary 報酬目当ての、傭兵
・back of one’s mind 内心、頭の片隅
・do time 服役する、刑期をつとめる
Better run, rabbit run
Run into the sun
Kick your heels in the killing fields
Run rabbit run
You’re a son of a gun
走れ、ウサギよ走れ
太陽めがけて。
処刑場で待ちくたびれて
走れ、ウサギよ走れ
お前はどうしようもない奴さ
・kick one’s heels 無駄に待たされる、待ちくたびれる
He was born to live like a mercenary
Well personally I think that’s fine
If you’re in the right mind
ヤツは生まれた時から、カネ目当てに生きる運命
まあ個人的には、それもいいと思う
あんたが正気でいられたらね
収録アルバム
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The La’s(1990年)
ザ・ラーズの唯一のオリジナルアルバム。セルフプロデュースを望んだバンド側に対し、プロデューサー スティーブ・リリーホワイト主導で制作された本作は、メンバー自身は納得していないものの、時代性を超えたブリティッシュロックの名盤となっています。
日本盤は8曲のボーナストラック(アルバム未収録曲やシングルバージョンなど)が追加されています。