<歌詞和訳>Toxicity – System Of A Down 曲の解説と意味も
System Of A Down – Toxicity
システム・オブ・ア・ダウン – トクシシティ
アルメニア系アメリカ人4人によるロックバンド システム・オブ・ア・ダウンの2ndアルバム「Toxicity」(邦題:毒性 2001年) の表題曲です。
シングルとしても2002年1月にリリースされています。
歌詞の意味と解釈
ギタリストのダロン・マラキアンがライヴ(2005年のダウンロード・フェス)で語ったところによると、この曲は「ADHDについて歌ったもの」だそうです。
しかし、この曲は多面的な解釈がされており、「アルメニアの歴史やコミュニティーを歌ったもの」、「現代社会の闇や政治への不信感」、「人類の環境破壊問題」、はたまた「宗教的なものや、スピリチュアルなもの」まであります。
様々に解釈できる思わせぶりな表現を、迷彩か万華鏡のように使うのが、サージ・タンキアンの詩作の特徴です。
ここでは、「病んだ社会構造への危機感」という解釈で、訳させていただきました。
歌詞と和訳
Written by Shavo Odadjian, Daron Malakian & Serj Tankian
Conversion, software version 7.0
Looking at life through the eyes of a tired hubEating seeds as a pastime activity
The toxicity of our city, of our city
ソフトウェアはバージョン7.0に改変
疲れ切ったハブ(膨大な情報と、狭小な視点)から人生を眺める
気晴らしで種(次世代)を貪る
この街の毒性、この街の
・conversion 転換、改変、成果
・eating seeds 種を食べる
ミュージックビデオでメンバーが種を食べていますが、アルメニア人はヒマワリの種を好んで食べるそうです。また、この曲がADHDを歌っているとすると、seedsは精神安定剤とする解釈も成り立ちます。
・pastime 娯楽、気晴らし
・The toxicity of our city 私たちの街の毒性
cityが特定の街(例えば「アルメニアの街」やジャケットやビデオで連想させる「ロサンゼルス」)なのか、それともcityという言葉自体が何かの隠喩(例えば文化や国家)なのかは不明です。そうなると、toxicityの特定はさらに困難ですが、cityがロサンゼルスだとするとtoxicityは「資本主義的な大量消費の娯楽」とも解釈できます
You, what do you own the world?
How do you own disorder, disorder?Now, somewhere between the sacred silence
Sacred silence and sleepSomewhere between the sacred silence and sleep
Disorder, disorder, disorder
お前は、お前は世界の何を手にしたつもりだ?
お前が抱えているのはどんな障害、どんな障害だ?
今は、神聖な沈黙と、
神聖な沈黙と眠りの狭間
神聖な沈黙と眠りの狭間にある
障害、混乱、無秩序
More wood for their fires, loud neighbors
Flashlight reveries caught in the headlights of a truckEating seeds as a pastime activity
The toxicity of our city, of our city
騒々しい隣人に、もっと火を注げ
トラックの眩しいヘッドライトの前で、夢に描く懐中電灯の明かり
精神安定剤の処方が娯楽になる
この街が垂れ流す毒性、この街が
・flashlight 懐中電灯、閃光
・reverie 幻想、夢想
You, what do you own the world?
How do you own disorder, disorder?Now, somewhere between the sacred silence
Sacred silence and sleepSomewhere between the sacred silence and sleep
Disorder, disorder, disorder(×2)
お前は、お前は世界の何を手にしたつもりだ?
お前が抱えているのはどんな障害、どんな障害だ?
今は、神聖な沈黙と、
神聖な沈黙と眠りの狭間
神聖な沈黙と眠りの狭間にある
障害、混乱、無秩序
When I became the sun, I shone life into the man’s hearts
When I became the sun, I shone life into the man’s hearts
「我が天に召される時、人々の心に光が射す」
「我が天に召される時、人々の心に光が射す」
【SYSTEM OF A DOWN】システムオブアダウン オフィシャルバンドTシャツ#2 (S)
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Toxicity(邦題:毒性 2001年)
ハードコアからスラッシュメタル、東欧・中東風のフレージング、激しい緩急と、絶叫とメロディアスパートの歌い分けなど、バンドの個性が凝縮された2ndアルバム。全米アルバムチャート1位を獲得しました。