<歌詞和訳>You’ve Got To Hide Your Love (悲しみはぶっとばせ) – The Beatles 曲の解説と意味も
The Beatles – You’ve Got To Hide Your Love
ザ・ビートルズ – ユーヴ・ゴット・トゥ・ハイド・ユア・ラヴ(邦題:悲しみはぶっとばせ)
ザ・ビートルズの5thアルバム「Help!」(1965年)に収録されている曲です。
レノン=マッカートニー名義ですが、ジョン・レノンによる作品で、ボブ・ディランに影響されて作られた曲と言われています。
確かに、語りかけるような無骨で味のあるボーカルやギターは、ボブ・ディランっぽいです。
歌詞の意味と解釈
タイトルを直訳すると「お前の愛は隠さなければならない」となります。ニュアンスとしては「恋心は隠しておけ」という感じだと思います。
歌詞では、恋心を隠せないばかりに人々から笑われ、後ろ指さされている主人公の苦悩が書かれています。
しかし、なぜ恋心が見つかると人々に笑われなければならないのでしょうか?
この曲は過去に、「マネージャーのブライアン・エプスタインとジョンの関係を歌ったゲイソング」と噂されていたそうです。
ビートルズをつくった男―ブライアン・エプスタイン (新潮文庫)
その真偽は不明ですが、隠さなければならない “Love" が「禁断の愛」(例えば二股、不倫、同性愛) だと考えると、歌詞の内容にも合点がいきます。
訳は、ちょっと意訳して「禁断の愛は隠しておけ」とさせていただきました。
邦題「悲しみはぶっとばせ」は一見意味がわかりませんが、これは思い悩む主人公への激励として付けられたのかもしれません。
歌詞と和訳
Written by Lennon-McCartney
Here I stand head in hand
Turn my face to the wall
If she’s gone I can’t go on
Feeling two-foot small
僕は頭を抱え
壁の方を向いて立ち尽くす。
彼女がいなくなったら、もうやっていけない。
60cmに縮んだ気分さ
・foot (=feet) フィート。1フィートは30.48cm
(本来の歌詞"two-foot tall“を間違えて"small"と歌ったものを気に入り、そのまま採用したそうです)
Everywhere people stare
Each and every day
I can see them laugh at me
And I hear them say
どこにいても、みんなにジロジロ見られ、
来る日も来る日も
僕を笑っているのがわかるんだ。
そして、こんな言葉が聞こえる
・each and every どの~も、ありとあらゆる
Hey, you’ve got to hide your love away
Hey, you’ve got to hide your love away
なぁ、禁断の愛ってのは隠しとくものさ
なぁ、禁断の愛ってのはバレちゃおしまいさ
How can I even try
I can never win
Hearing them, seeing them
In the state I’m in
どうしろっていうんだ
どうせ上手くいかないよ。
みんなから後ろ指されてる
こんな状況じゃあ
How could she say to me
Love will find a way
Gather round all you clowns
Let me hear you say
どうしてあの娘は言えたんだろう
「愛があればなんとかなる」だなんて
ピエロ達、こっちに来いよ
その言葉を聞かせろよ
・gather round 周りに集まる、寄せ集める
Hey, you’ve got to hide your love away
Hey, you’ve got to hide your love away
なぁ、禁断の愛ってのは隠しとくものさ
なぁ、禁断の愛ってのはバレちゃおしまいさ
収録アルバム
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Help!(邦題:4人はアイドル 1965年)
5作目のアルバムで、ビートルズの主演映画第2弾「ヘルプ! 4人はアイドル」のサウンドトラックです。
The Beatles 1962-1966(通称:赤盤 1973年)
ビートルズ前半の代表曲が収められた2枚組ベストアルバムです。
1(2000年)
ビートルズのヒットシングルが網羅されたベストアルバムです。