<歌詞和訳>Two Of Us – The Beatles 曲の解説と意味も
The Beatles – Two Of Us
ザ・ビートルズ – トゥー・オブ・アス
ザ・ビートルズのラストアルバム「Let It Be」(1970年)の冒頭を飾る曲です。
歌詞の意味と解釈
ポール・マッカートニーの作品で、ポールによるとこの曲は「ポールと、後に妻となる恋人リンダ」について書かれた曲だそうです。
一方、多くのリスナーは「ポールとジョン」について歌われたものだと解釈しているようです。
確かにそう解釈した方が、ラストアルバムの幕開けに相応しいと思います。
歌詞と和訳
Written by Lennon-McCartney
I Dig a Pygmy by Charles Hawtrey and the Deaf Aids
Phase one, in which Doris gets her oats
【語り】
チャールズ・ホートリー・アンド・ザ・補聴器ズによる『アイ・ディグ・ア・ピグミー』(=小人に夢中) です。
第1幕「ドリスがイッてる」
・pygmy ピグミー、小人、知能の低い人
同アルバムに収録の曲『Dig A Pony』をもじったものと思われます
・Charles Hawtrey チャールズ・ホートリー。イギリスの喜劇俳優。The Smithsのベスト盤のジャケットにも使われているので、見たことがある人は多いかもしれません。
Very Best of
・Deaf Aid 補聴器
・get one’s oats セックスする(oats=オート麦、カラス麦、性的満足)
※この冒頭のセリフは、レコーディング中のジョンの他愛ないジョークだそうです。曲とは関係なく後で付け加えられたものだとか。ちなみに、「Let It Be…Naked」のバージョンでは省かれています。
Two of us riding nowhere, spending someone’s
Hard earned pay
You and me Sunday driving, not arriving
On our way back home
僕ら二人、他人が必死に稼いだ金を使って
あてもない旅をする
君と僕、日曜のドライブ、どこにも辿り着かず
今は帰る途中
We’re on our way home
We’re on our way home
We’re going home
僕らは帰る途中
僕らは帰る途中
家に向かっている
Two of us sending postcards, writing letters
On my wall
You and me burning matches, lifting latches
On our way back home
僕ら二人、絵葉書を送り、手紙を書いて
壁に飾る
僕ら二人、マッチに火をつけ、杯を交わす
帰る途中で
・lifting latches 直訳すると「掛け金を上げる」。「バーで他人に飲み物をおごる事」をこう表現していたと言われています。
We’re on our way home
We’re on our way home
We’re going home
僕らは帰る途中
僕らは帰る途中
家に向かっている
You and I have memories
Longer than the road that stretches out ahead
僕ら二人には
目の前に広がる長い道より、もっと長い思い出がある
・stretches out 手足を伸ばす、持たせる、広がる
Two of us wearing raincoats, standing solo
In the sun
You and me chasing paper, getting nowhere
On our way back home
僕ら二人、レインコートを着て、日に当たり
一人ずつ立っている
君と僕、一山当てようと、どこに行きつく事も無く
帰る途中
・chasing paper (paper chase) 書類作成、スラングでは「カネを手っ取り早く稼ぐ」。paperはお金とも契約書とも考えられます。
※レインコートのくだりをアルバム「Help」のジャケット写真と見るむきもあります。
We’re on our way home
We’re on our way home
We’re going home
僕らは帰る途中
僕らは帰る途中
家に向かっている
You and I have memories
Longer than the road that stretches out ahead
僕ら二人には
目の前に広がる長い道より、もっと長い思い出がある
Two of us wearing raincoats, standing solo
In the sun
You and me chasing paper, getting nowhere
On our way back home
僕ら二人、レインコートを着て、日に当たり
一人ずつ立っている
君と僕、一山当てようと、どこに行きつく事も無く
帰る途中
We’re on our way home
We’re on our way home
We’re going home
僕らは帰る途中
僕らは帰る途中
家に向かっている
We’re going home
Better believe it
Goodbye
僕らは帰る途中
本当だよ
グッバイ
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Let It Be(1970年)
バンドが事実上解散した後、未完成の作品をプロデューサーのフィル・スペクターが完成させた、ビートルズのラストアルバム(通算12作目) です。
ビートルズのドキュメンタリー映画「Let It Be」のサウンドトラックでもあります。
Let It Be…Naked(2003年)
フィル・スペクターによる過剰なアレンジをそぎ落とし、ビートルズが望んだ生々しいサウンドで蘇った「Let It Be」です。
伝説の「ルーフトップライヴ」が収められた映像作品