<歌詞和訳>Moonchild – King Crimson 曲の解説と意味も
King Crimson – Moonchild
キング・クリムゾン – ムーンチャイルド
プログレッシヴ・ロックを代表するイギリスのバンド キング・クリムゾンの1stアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」(1969年)に収録されている曲です。
キング・クリムゾンのアルバムは、アルバムの柱となる大曲の間にインタールード(あるいは箸休め)的な曲が収録されていますが、この曲もその後者側の曲にあたります。
曲自体は12分以上ありますが、曲として成立しているパートは前半の2分半ほどで、その後は静かな即興演奏が10分ほど続きます。
序盤のパートには「The Dream」、中盤以降のパートには「The Illusion」というタイトルが付けられている為、曲名は「Moonchild (Including “The Dream" And “The Illusion")」とも表記されています。
歌詞の意味と解釈
歌詞はムーンチャイルドと呼ばれる少女(妖精?)について書かれており、童謡のような幻想的な内容になっています。
ムーンチャイルドが夜の象徴、最後に登場するサン・チャイルドが昼の象徴で、夜明けを表現しているようにも感じられます。
歌詞と和訳
Written by Michael Giles, Greg Lake, Ian McDonald, Robert Fripp & Peter Sinfield
Call her moonchild
Dancing in the shallows of a river
Lonely moonchild
Dreaming in the shadows of a willow
あの娘の名はムーンチャイルド
川の浅瀬で踊ってる
孤独なムーンチャイルド
柳の木陰で夢を見る
Talking to the trees of the cobweb strange
Sleeping on the steps of a fountain
Waving silver wands to the night-bird’s song
Waiting for the sun on the mountain
変わったクモの巣が張られた木々に話し掛け
噴水の縁で眠りに就く
夜鳥の歌に合わせて銀の杖を振り
山の上で朝日を待つ
・cobweb 蜘蛛の巣、陰謀、混乱
・wand (魔法の)杖、指揮棒
・night-bird 夜鳥、夜遊び人、夜盗
She’s a moonchild
Gathering the flowers in a garden
Lovely moonchild
Drifting in the echoes of the hours
あの娘はムーンチャイルド
庭で花を摘んでいる
可愛いムーンチャイルド
時のこだまの中を漂う
Sailing on the wind in a milk white gown
Dropping circle stones on a sun dial
Playing hide and seek with the ghosts of dawn
Waiting for a smile from a sun child
乳白色のガウンをまとい、風に乗って進む
日時計の周りに石を並べる
夜明けの精とかくれんぼして
サンチャイルドのほほ笑みを待っている
・sun dial 日時計
収録アルバム
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In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿 1969年)
キング・クリムゾンの1stアルバムで、プログレッシヴロックの原点にして頂点とも評される、ロック史に残る名盤。ロックファンなら誰もが聴いておくべき作品ですし、個人的にも名曲揃いだと思いますが、4曲目『Moon Child』後半の抽象的なパートなどは正直聴きにくいです(笑)