<歌詞和訳>Whatever Gets You Thru The Night(真夜中を突っ走れ) – John Lennon 曲の解説と意味も
John Lennon – Whatever Gets You Thru The Night
ジョン・レノン – ホワットエヴァー・ゲッツ・ユー・スルー・ザ・ナイト(邦題:真夜中を突っ走れ)
ジョン・レノンの4thアルバム「Walls and Bridges」(1974年 邦題「心の壁、愛の橋」) に収録されている曲です。
同アルバムのリードシングルとしてリリースされました。
人気絶頂だったエルトン・ジョンがボーカルとピアノで参加し、エルトンと「この曲がシングルチャート1位になったら、エルトンのライヴに参加する」という賭けをしたところ、見事全米シングルチャート1位を獲得しました。(その時点でシングルチャート1位を獲っていなかった元ビートルズのメンバーはジョンだけでした)
同年、ジョンは約束通りエルトンのコンサートに出演。さらに、その楽屋で当時別居中だったオノ・ヨーコと再会し、関係を修復させました。(このコンサートがジョンの最後のライヴ出演となりました)
ジョンがゲスト参加したライヴは、エルトンのライヴアルバム「Here and There」としてリリースされています。
また、この出来事をきっかけにレノン夫妻とエルトンの友情は深まり、ジョンは息子(ショーン)の名付け親をエルトンに依頼するほどとなりました。
その後、エルトンがカバーした『Lucy in the Sky with Diamonds』にジョンは参加し、こちらもシングルチャート1位を獲得しました。
歌詞の意味と解釈
タイトル「ホワットエバー・ゲッツ・ユー・スルー・ザ・ナイト」を訳すと"何をして夜を過ごそうとも“となります。
(主語はwhateverなので、直訳すると"君に夜を過ごさせるものはなんであろうとも"です)
曲のタイトルは、ジョンが見ていた様々なテレビの深夜番組の1フレーズからとられたものだと言われています。
ジョンにとって生前で唯一のNo.1シングルですが、曲調も歌詞も他の曲とは趣が異なります(エルトン・ジョンの存在も大きいですが)。
良く言えば風通しがいい、悪く言えば軽薄で、歌詞の意味はざっくり「どんな生き方をするのも自由だ」というものですが、詞が若干こなれ過ぎというかジョンにしては陳腐な気がします。(もしかしたらこの辺も深夜テレビの影響かもしれません)
歌詞と和訳
Written by John Lennon
Whatever gets you through the night
It’s alright, it’s alright
It’s your money or your life
It’s alright, it’s alright
Don’t need a sword to cut through flowers
Oh no, oh no
何をして夜を過ごそうと
いいのさ、いいのさ
君のカネや、君の人生なんだから
いいのさ、いいのさ
花を摘むのに、剣は要らない
そうさ、要らない
Whatever gets you through your life
It’s alright, it’s alright
Do it wrong or do it right
It’s alright, it’s alright
Don’t need a watch to waste your time
Oh no, oh no
何をして人生を過ごそうと
いいのさ、いいのさ
間違いだろうが、正しかろうが
いいのさ、いいのさ
時間を無駄にする時計は要らない
そうさ、要らない
Hold me darlin’, come on listen to me
I won’t do you no harm
Trust me darlin’ come on listen to me, come on listen to me
Come on listen, listen
抱きしめてくれ、さあ、聞いてくれ
君に辛い思いはさせないから
僕を信じてくれ、さあ、聞いてくれ、さあ、聞いてくれ
さあ、聞いてくれ、聞いてくれ
Whatever gets you to the light
It’s alright, it’s alright
Out the blue or out of sight
It’s alright, it’s alright
Don’t need a gun to blow your mind
Oh no, oh no
君に光をもたらすものなら何だって
いいのさ、いいのさ
突然現れたって、見えなくたって
いいのさ、いいのさ
君を驚かすのに、銃は要らない
そうさ、要らない
・out the blue (out of the blue)突然、いきなり、青天の霹靂
・out of sight 見えない、すばらしい、途方もない
・blow one’s mind 驚かす、陶酔させる
Hold me darlin’ come on listen to me
I won’t do you no harm
Trust me darlin’ come on listen to me, come on listen to me
Come on listen, listen
抱きしめてくれ、さあ、聞いてくれ
君に辛い思いはさせないから
僕を信じてくれ、さあ、聞いてくれ、さあ、聞いてくれ
さあ、聞いてくれ、聞いてくれ
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Walls and Bridges(1974年 邦題:心の壁、愛の橋)
4thアルバム。エルトン・ジョンが参加し、全米No.1となったシングル『Whatever Gets You Thru The Night』など、政治色が薄まった一方で音楽的には充実した作品となっています。
Power To The People – The Hits(2010年)
15曲に絞られたベストアルバム。入門編に最適です。
Gimme Some Truth.(2020年)
新リミックスが施された、ジョンの生誕80年を記念したベストアルバムです。