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<歌詞和訳>Mother – John Lennon 曲の解説と意味も

2022-12-15John Lennon 歌詞和訳[表現] 詩的/文学的

John Lennon – Mother
ジョン・レノン – マザー

 

ジョン・レノンの1stアルバム「John Lennon/Plastic Ono Band」(1970年 邦題:ジョンの魂) に収録されている曲です。

1970年頃、ジョンはヨーコの薦めで原初療法という(絶叫療法とも呼ばれる)精神治療を行いました。

この曲やアルバムは、原初療法の影響が色濃く反映されたアルバムとなっています。
(ジョンは幼少期、実の父母に育てられませんでした。商船の乗組員だった父アルフレッドはジョンが物心つく前に失踪、母ジュリアは別の男性と同棲中だった為、ジョンはジュリアの姉ミミの家庭で育てられました。また、ジュリアはジョンが17歳の時、飲酒運転の車にはねられて亡くなりました)

 

原初療法(プライマル・スクリーム・セラピー)
アメリカの心理学者アーサー・ヤノフによって生み出された心理療法。幼い頃のトラウマや抑圧された感情を繰り返しさかのぼり、感じ、表現する(叫ぶ)というプロセスによってトラウマや心の傷を克服する、というもの。


原初からの叫び―抑圧された心のための原初理論

 

歌詞の意味と解釈

先述のとおり、この曲はジョンが両親(と子供)への想いをさらけ出した曲と言えます。

一方、ジョンはこの曲は個人的なものではなく、世の中の大部分の両親に当てはまるもの、とも説明したそうです。

 

歌詞と和訳

Written by John Lennon

Mother, you had me but I never had you
I wanted you, you didn’t want me

母よ、僕はあなたのものだった、でもあなたは僕のものにならなかった
僕はあなたを欲しがった、あなたは僕を欲しがらなかった

 

So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye

だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら

 

Father, you left me but I never left you
I needed you, you didn’t need me

父よ、あなたは僕を捨てた、でも僕はあなたを捨てなかった
僕はあなたを必要とした、あなたは僕を必要としなかった

 

So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye

だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら

 

Children, don’t do what I have done
I couldn’t walk and I tried to run

子供たちよ、僕のようになるな
僕は歩けないのに、走ろうとした

 

So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye

だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら

 

Mama don’t go, Daddy come home (×10)

「ママ、行かないで。パパ、戻って来て」

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

John Lennon/Plastic Ono Band(邦題:ジョンの魂 1970年)

ジョンの実質的なソロデビュー作。シンプルなサウンドと、ジョンのむき出しの精神性が融合した作品です。

 

Working Class Hero – The Definitive Lennon決定盤ジョン・レノン~ワーキング・クラス・ヒーロー 2005年)

2枚組38曲収録のベストアルバムです。ややマイナーな曲も入っており、ジョンのソロキャリアを総括するには最適です。