<歌詞和訳>Take Me Home, Country Roads (カントリーロード) – John Denver 曲の解説と意味も
John Denver – Take Me Home, Country Roads
ジョン・デンヴァー – テイク・ミー・ホーム, カントリー・ロード(邦題:故郷へかえりたい(カントリー・ロード))
アメリカのシンガーソングライター ジョン・デンバーが1971年4月にリリースした曲です。
ジョン・デンバーが友人(当時夫婦だったビル・ダノフとタフィー・ダノフ) と共作した曲で、演奏やコーラスにも夫婦が参加しています。
当時無名だったジョン・デンバーの出世作となり、現在では世界中の様々なアーティストにカバーされています。
曲にはウエストバージニア州が歌われていますが、曲が書かれた当時、ジョン・デンバーはウエストバージニア州に行ったことはなかったそうです。
2014年には、ウエストバージニア州の(4つ目の)州歌に採用されました。
また、2019年ワールドカップラグビーの日本チームの替え歌「ビクトリー・ロード」も話題になりました(外国人選手も一緒に歌える曲という事で採用されたそう)。
歌詞の意味と解釈
タイトルを直訳すると"私を家に連れていって、田舎道よ“となります。
「ホーム」は"故郷“とも訳せ、この曲ではそちらの方がしっくりきます。
「カントリー・ロード」は、日本では"故郷への道“と意訳される事が多いですが、ここではそのままカントリー・ロードとしました。
歌詞に歌われている故郷とは、自然豊かな「山の州」、ウエストバージニア州です。
また、歌詞には故郷の良い面だけでなく、暗い面も歌われています。
貧しい田舎を出ていった主人公が、時おり「この田舎道(カントリー・ロード)が、懐かしい故郷へ続いていたらいいのに」と思いを馳せる、そんな様子を書いた曲だと思われます。
歌詞と和訳
Written by Taffy Nivert Danoff, Bill Danoff & John Denver
Almost heaven, West Virginia
Blue Ridge Mountains, Shenandoah River
Life is old there, older than the trees
Younger than the mountains, growing like a breeze
天上にほど近い、ウエストバージニア
ブルーリッジ山脈と、シェナンドー川
古くからの営みは、木々よりも長く
山々よりは短い、そよ風のように年月を重ねている
・almost heaven 直訳すると「ほぼ天国」。天国のように素晴らしい場所、という意味と、地理的な高さ(標高の高さ)のダブルミーニングとなっています。
※ブルーリッジ山脈はウエストバージニア州にはかかっていないものの、ウエストバージニア州から眺める事はできるそうです
Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mamma
Take me home, country roads
カントリー・ロードよ、連れていっておくれ
私の故郷まで
ウエストバージニア、母なる山よ
連れていっておくれ、カントリー・ロード
All my memories gather 'round her
Miner’s lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky
Misty taste of moonshine, teardrops in my eyes
記憶にあるのは、彼女(故郷)の周りに集う人々
坑夫の夫人は、青い海を知らない
暗く灰色に、垂れこめた空
もやのかかった月明り(密造酒)、涙が頬を伝う
・moonshine 月明り、たわごと、密造酒
※ウエストバージニア州はアパラチア山脈中にあり、海には面していません。石炭が主要な産業の1つで、アメリカ国内でも経済的に貧しい州の1つです。
Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mamma
Take me home, country roads
カントリー・ロードよ、連れていっておくれ
私の故郷まで
ウエストバージニア、母なる山よ
連れていっておくれ、カントリー・ロード
I hear her voice in the morning hour she calls me
The radio reminds me of my home far away
Driving down the road I get a feeling
That I should have been home yesterday, yesterday
朝の時間、彼女の呼ぶ声が聴こえる
ラジオは、遥か遠い故郷を思い起こさせる
車を走らせると、頭をよぎる
昨日にでも、故郷に帰るべきだった、昨日にでも
Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mamma
Take me home, country roadsCountry roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, mountain mamma
Take me home, country roads
カントリー・ロードよ、連れていっておくれ
私の故郷まで
ウエストバージニア、母なる山よ
連れていっておくれ、カントリー・ロード
カントリー・ロードよ、連れていっておくれ
私の故郷まで
ウエストバージニア、母なる山よ
連れていっておくれ、カントリー・ロード
Take me home, (Down) country roads
Take me home, (Down) country roads
私を故郷へ連れていっておくれ、カントリー・ロード
私を故郷へ連れていっておくれ、カントリー・ロード
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Poems, Prayers & Promises(邦題:詩と祈りと誓い 1971年)
ジョン・デンバーの4作目のアルバム。『カントリー・ロード』以外にも、全米シングルチャート1位を獲得した『Sunshine on My Shoulders』や、ビートルズ『Let It Be』のカバーなどが収録されています。
The Essential John Denver(2007年)
没後10周年にリリースされた2枚組ベストアルバム。1969年のソロデビュー作から1995年のライヴ音源までを収録。日本盤には親交の深かった南こうせつさんの解説などが付属しているそうです。
John Denver’s Greatest Hits(邦題:故郷の詩 1973年)
デビュー作から6作目までの代表曲を収録した11曲入りベストアルバム。上の2枚組ベストアルバムよりも気軽に聴きたい人はこちらを。