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<歌詞和訳>Moonlight Drive – The Doors 曲の解説と意味も

2020-04-04Doors(The Doors) 歌詞和訳[表現] 詩的/文学的

The Doors – Moon Light Drive
ザ・ドアーズ – ムーン・ライト・ドライヴ(邦題:月光のドライヴ)

 

カリスマ的なボーカリスト ジム・モリソンが在籍していたロックバンド ザ・ドアーズの2ndアルバム「Strange Days」(邦題:まぼろしの世界 1967年) に収録されている曲です。

当時、名門校UCLAの学生だったジム・モリソンが、この曲を同級生のレイ・マンザレク(キーボード) に歌って聴かせたことが、ドアーズ結成のきっかけだと言われています。

 

歌詞の意味と解釈

ムーンライト・ドライヴ」という邦題がついているものの、ドライヴ感とは対極にある、闇の中へと沈んでいくような曲です。

恋人と一緒に向かっていく先は “空" や “幻覚の向こう側" ではなく、月光が照らす夜の海の中です。

恋人との心中を表現したものなのか(勝手に太宰治を連想してしまいました…)、それとも “そういう感覚・陶酔" を表現したものなのか定かではありませんが、月光から連想する “静かな狂気" を感じさせる曲です。

 

歌詞と和訳

Written by John Densmore, Robby Krieger, Ray Manzarek & Jim Morrison

Let’s swim to the moon, uh huh
Let’s climb through the tide
Penetrate the evening that the
City sleeps to hide

Let’s swim out tonight, love
It’s our turn to try
Parked beside the ocean
On our moonlight drive

月まで泳ごう、あぁ
この流れを抜けて昇ろう
街が眠りの中に隠そうとする
この宵闇を突き抜けて

今夜泳ぎ出そう、愛しい人
やる時が来たんだ
海の近くに車を停めた
月光のドライブの途中で

 

penetrate 突き刺さる、通す、見抜く

 

Let’s swim to the moon, uh huh
Let’s climb through the tide
Surrender to the waiting worlds
That lap against our side

Nothing left open
And no time to decide
We’ve stepped into a river
On our moonlight drive

月まで泳ごう、あぁ
この流れを抜けて昇ろう
ぴちゃぴちゃと打ち寄せてくる
待ち受ける世界(運命)に身を委ねよう

迷う術は無く
決心する時間も要らない。
僕らは川の中に入っていった
月光のドライブの途中で

 

lap against ぴちゃぴちゃ音をたてる
left open 開けっ放しの、結論が出ていない

 

Let’s swim to the moon
Let’s climb through the tide
You reach your hand to hold me
But I can’t be your guide

Easy, I love you
As I watch you glide
Falling through wet forests
On our moonlight drive, baby
Moonlight drive

月まで泳ごう
この流れを抜けて昇ろう
君は手を伸ばし、僕に掴まるけど
僕は道しるべにはなれないんだ

楽にして、君を愛しているよ。
滑りながら濡れた森へ
落ちていく君を見ている。
月光のドライブの途中で、ベイビー
月光のドライブ

 

Come on baby, gonna take a little ride
Down, down by the ocean side
Gonna get real close
Get real tight
Baby gonna drown tonight
Goin’ down, down, down

さあおいで、ベイビー、少し出かけよう
海の、海の方へ
ぴったり体を寄せ合い
しっかり抱き合って
ベイビー、今夜は溺れてしまおう
沈んで、沈んでいこう

 


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収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Strange Days(邦題:まぼろしの世界 1967年)

前作からわずか9か月後にリリースされた2ndアルバム。ジャケットのアート性や、アルバム全体の世界観等高く評価されており、ドアーズの最高傑作に挙げる人も多い作品です。
2017年に、50周年を記念した50thアニヴァーサリー・デラックス・エディションがリリースされました。

 

The Very Best Of Doors(2017年)

ドアーズのデビュー40周年を記念してリリースされたベストアルバム。代表曲がほぼ網羅された全20曲で、最初に手を出すのに最適です。