<歌詞和訳>Mother – John Lennon 曲の解説と意味も
John Lennon – Mother
ジョン・レノン – マザー
ジョン・レノンの1stアルバム「John Lennon/Plastic Ono Band」(1970年 邦題:ジョンの魂) に収録されている曲です。
1970年頃、ジョンはヨーコの薦めで原初療法という(絶叫療法とも呼ばれる)精神治療を行いました。
この曲やアルバムは、原初療法の影響が色濃く反映されたアルバムとなっています。
(ジョンは幼少期、実の父母に育てられませんでした。商船の乗組員だった父アルフレッドはジョンが物心つく前に失踪、母ジュリアは別の男性と同棲中だった為、ジョンはジュリアの姉ミミの家庭で育てられました。また、ジュリアはジョンが17歳の時、飲酒運転の車にはねられて亡くなりました)
原初療法(プライマル・スクリーム・セラピー)
アメリカの心理学者アーサー・ヤノフによって生み出された心理療法。幼い頃のトラウマや抑圧された感情を繰り返しさかのぼり、感じ、表現する(叫ぶ)というプロセスによってトラウマや心の傷を克服する、というもの。
歌詞の意味と解釈
先述のとおり、この曲はジョンが両親(と子供)への想いをさらけ出した曲と言えます。
一方、ジョンはこの曲は個人的なものではなく、世の中の大部分の両親に当てはまるもの、とも説明したそうです。
歌詞と和訳
Written by John Lennon
Mother, you had me but I never had you
I wanted you, you didn’t want me
母よ、僕はあなたのものだった、でもあなたは僕のものにならなかった
僕はあなたを欲しがった、あなたは僕を欲しがらなかった
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye
だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら
Father, you left me but I never left you
I needed you, you didn’t need me
父よ、あなたは僕を捨てた、でも僕はあなたを捨てなかった
僕はあなたを必要とした、あなたは僕を必要としなかった
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye
だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら
Children, don’t do what I have done
I couldn’t walk and I tried to run
子供たちよ、僕のようになるな
僕は歩けないのに、走ろうとした
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye
だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら
Mama don’t go, Daddy come home (×10)
「ママ、行かないで。パパ、戻って来て」
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
John Lennon/Plastic Ono Band(邦題:ジョンの魂 1970年)
ジョンの実質的なソロデビュー作。シンプルなサウンドと、ジョンのむき出しの精神性が融合した作品です。
Working Class Hero – The Definitive Lennon(決定盤ジョン・レノン~ワーキング・クラス・ヒーロー 2005年)
2枚組38曲収録のベストアルバムです。ややマイナーな曲も入っており、ジョンのソロキャリアを総括するには最適です。