<和訳>Cochise – Audioslave
Audioslaveのデビューアルバム「Audioslave」(2002年) の冒頭を飾る、バンドを代表的する1曲です。
Audioslave – Cochise
オーディオスレイヴ – コーチス
Well, I’ve been watching
俺は見つめてきた
While you’ve been coughing
お前が咳をしていた間
I’ve been drinking life
俺は人生を堪能してきた
While you’ve been nauseous
お前がむかつきを感じていた時も
And so I drink to health
そして俺は健康に乾杯した
While you kill yourself
お前が自殺する時に
And I’ve got just one thing
That I can offer
だから俺が差し出せるものは
たった一つしかない
Go on and save yourself
気が済むようにしろよ
And take it out on me
俺に怒りをぶつけろよ
Go on and save yourself
気が済むようにしろよ
And take it out on me, yeah
怒りをぶつけてみろよ、さあ
I’m not a martyr
俺は殉教者じゃない
I’m not a prophet
俺は預言者じゃない
And I won’t preach to you
お前に説教するつもりもない
But here’s a caution
だけど警告しとくぜ
You better understand
お前は知っておいた方がいい
That I won’t hold your hand
俺はお前の手を握るつもりはない
But if it helps you mend
でもお前の気持ちが済むんなら
Then I won’t stop it
俺は止めないさ
Go on and save yourself
気が済むようにしなよ
And take it out on me
俺に怒りをぶつけろよ
(×3)
Go on and save yourself
気が済むようにしなよ
And take it out on me, yeah
怒りをぶつけてみろよ、さあ
Drown, if you want
溺れたいなら、そうしろよ
And I’ll see you at the bottom
どん底にいるお前を見てやるさ
Where you crawl
お前が這いずるのは
On my skin
俺の皮膚の上
And put the blame on me
俺を責め立てるのだろう
So you don’t feel a thing
だからお前は感じる事は無いのさ
Go on and save yourself
気が済むようにしろよ
And take it out on me
俺に怒りをぶつけろよ
(×3)
Go on and save yourself
気が済むようにしろよ
And take it out on me, yeah
俺に怒りをぶつけろよ、さあ
Written by Brad Wilk / Chris Cornell / Timothy Commerford / Tom Morello
Cochise Lyrics © Sony/ATV Music Publishing LLC
Chris Cornell – California 2002 Framed Mini Poster – 23.2x18cm
言葉の意味・解説
・Cochise コーチス。アメリカの先住民族アパッチ・インディアンの酋長の名前。他のインディアンと同様、白人の侵略・虐殺行為に怒り、復讐の戦争を起こしたそうです。
雑記
日本人にはなかなか実感がわかないですが、大航海時代のイギリス・スペイン・ポルトガルが行った北米・中米・南米での先住民への虐殺・破壊行為は壮絶なものがあります。
クリス・コーネルがオーディオスレイヴを結成した際、「音楽に政治は持ち込まない」と断言していたそうですが、レイジのメンバーと演奏すると、やはり闘争的な気持ちになるのでしょうか。
先住民族の怒りに対し、白人として罪を真っ向から背負う決意をしながら、「過去にこだわるのならそうするがいい」という真っ当な回答をしている曲だと解釈しました。
白人の侵略行為は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンでも『sleep now in the fire』で描かれていますね(コロンブスが乗っていた船、サンタマリア号などが登場します)。
余談ですが、サウンドガーデンの『spoonman』という曲では「all my friends are Indians」(俺の友達はみんなインディアン)というフレーズがあります。また、サウンドガーデンのギタリスト キム・セイルはインディアンの血を引いているそうです。