<和訳>Congratulations – MGMT
MGMTのセカンドアルバム「Congratulations」(2010年) の表題曲で、アルバムの最後に収録されています。
同アルバムからのシングルとしても、2010年11月にリリースされました。
MGMT – Congratulations
エムジーエムティー – コングラチュレイションズ
Dead in the water
身動きがとれないのは
It’s not a paid vacation
有給休暇ってわけじゃない
The sons and daughters of city officials
市の役人の息子たちや娘たちが
Attend demonstrations
デモに参加する
It’s hardly a sink or swim
沈むか泳ぐかって瀬戸際じゃない
When all is well if the ticket sells
チケットさえ売れてくれれば、すべて良し
Out with a whimper
メソメソしてる奴と外に出た
It’s not a blaze of glory
煌くような栄光じゃなく
You look down from your temple
君は神殿から見下ろす
As people endeavor to make it a story
人々は物語を築きこうと
And chisel a marble word
大理石に言葉を刻もうとしたけど
But all is lost if it’s never heard
誰かの耳に届かなきゃ、全くの無駄さ
But I’ve got someone to make reports
That tell me how my money’s spent
だけど僕は、
自分の金がどんな風に使われるか、
報告してくれたり
To book my stays and draw my blinds
僕のホテルを予約してくれたり、ブラインドを降ろしてくれる人と出会えたんだ
So I can’t tell what’s really there
本当に何があるかは、教えられない
And all I need’s a great big congratulations
僕は盛大に、おめでとうって言ってもらいたいだけさ
I’ll keep your dreams
君の夢を壊したりしない
You pay attention for me
As strange as it seems
奇妙に思えるだろうけど、
僕に気を付けて
I’d rather dissolve than have you ignore me
君に無視されるくらいなら、消えちゃった方がマシ
The ground may be moving fast
大地が高速で動こうとも
But I tied my boots to a broken mast
折れたマストには僕のブーツを括りつけてある
The difference is clear
<ポップスター達との>違いは明確
You throw it in your cauldron
Rust and veneer, dusk and dawn
Steinways and Baldwins
そいつは、錆や虚飾や、夕暮れや夜明けと、
スタインウェイとボールドウィン<ピアノメーカー>を
ひっくるめてその大鍋に放り込む
You start with a simple stock of all the waste
And salt to taste
ただ溜め込んだガラクタと塩味で、
やってるんだろ
But damn my luck and damn these friends
だけど僕の幸運や、
That keep on combing back their smiles
ご機嫌取りの笑顔を使う友達なんてクソくらえさ
I save my grace with half-assed guilt
優雅に振る舞っても、どこかに罪の意識がある
And lay down the quilt upon the lawn
だから僕は芝生にキルトを敷いて横になるんだ
Spread my arms and soak up congratulations
腕を広げて、おめでとうの言葉を浴びるのさ
Written by Andrew Wells Vanwyngarden / Benjamin Nicholas Huner Goldwasser
Congratulations Lyrics © Universal Music Publishing Group
MGMT エムジーエムティー Little Dark Age ロングスリーブ Tシャツ PURPLE (XL)
言葉の意味・解説
・dead in the water 身動きが取れないで、にっちもさっちもいかない
・veneer 化粧板、見せかけの飾り
・Steinways スタインウェイ(スタインウェイ・アンド・サンズ)は1853年設立のピアノメーカー
・baldwins ボールドウィンも1873年設立のピアノメーカー。
「The difference is clear」からの歌詞はメインストリーム(売れ線)の音楽を皮肉ったものと解釈できます。権威的の象徴として上記の2つのピアノメーカーの名前が登場したのかもしれません。または、そのメーカーを愛好する売れっ子の作曲家がいたのかもしれません。
雑記
ファーストアルバム「Oracular Spectacular」がインディーロックミュージシャンらしからぬ大ヒットをしましたが、2作目となる「Congratulations」は前作を踏襲しない作風となりました。
この曲の歌詞は漠然としたものを多く含んでいますが、要約すれば「スターダムにのし上がるよりも君からの称賛を浴びる方が大事」というバンドの意思表明だと思われます。