<歌詞和訳>First of May(若葉のころ) – Bee Gees 曲の解説と意味も
Bee Gees – First of May
ビー・ジーズ – ファースト・オブ・メイ(邦題:若葉のころ)
イギリス マン島出身のギブ兄弟を中心としたポップグループ ビー・ジーズの6thアルバム「Odessa」(1969年)に収録されている曲です。
同年、シングルとしてもリリースされました。
イギリスの映画「Melody」(邦題:小さな恋のメロディ 1971年)に使われ、サウンドトラックにも収録されています。
(※同映画は英米ではヒットしませんでしたが、日本などでは大ヒットとなりました)
日本ではドラマ「若葉のころ」のテーマ曲に使用されるなど、よく知られた曲となっています。
歌詞の意味と解釈
タイトルの「ファースト・オブ・メイ」とは"5月1日“の意味です。
歌詞は、子供の頃の甘酸っぱい恋愛を振り返る、というものとなっており、日本では映画「小さな恋のメロディ」のイメージと重ねて聴いている人も多いと思います。
邦題「若葉のころ」に該当する言葉は歌詞の中にはありませんが、歌詞の全体の雰囲気や曲調とマッチしており、ある意味で原題を凌ぐほどの、秀逸な邦題だと思います。
なお、作者の一人バリー・ギブによると「5月1日」というタイトルは愛犬の誕生日から思いついたものだそうです。
歌詞と和訳
Written by Barry Gibb, Maurice Gibb & Robin Gibb
When I was small, and Christmas trees were tall
We used to love while others used to playDon’t ask me why, but time has passed us by
Some one else moved in from far away
まだ幼くて、クリスマスツリーを見上げていた頃
他のみんなが遊んでいる間に、僕らは恋をした
理由なんか聞かないで欲しい、でも時は二人の間を通り過ぎ
遠くからやって来た他の誰かが、そこに入り込んでしまった
・pass someone by ~のそばを通り過ぎる
・move in 引っ越す、進出する
Now we are tall, and Christmas trees are small
And you don’t ask the time of dayBut you and I, our love will never die
But guess we’ll cry come first of May
僕らは成長し、クリスマスツリーは小さく見える
もう君から話しかけられることも無い
でも君と僕、二人の愛は決して消え失せない
そして5月の始めになると、僕らは泣くのだろう
・not ask the time of day 直訳すると「時刻を尋ねない」ですが、ここでは"not give ~ the time of day“(~のことなど見向きもしない)と同じ意味で使われていると思われます
The apple tree that grew for you and me
I watched the apples falling one by oneAnd I recall the moment of them all
The day I kissed your cheek and you were gone
君と僕とで育てたリンゴの木
その実が1つずつ、落ちていくのを見ていると
すべての思い出が、よみがえってくる
君の頬にキスをして、君が去って行ったあの日
・one by one 1つずつ、次々に
・recall 思い出す、呼び戻す、回収する、想起
Now we are tall, and Christmas trees are small
And you don’t ask the time of dayBut you and I, our love will never die
But guess we’ll cry come first of May
僕らは成長し、クリスマスツリーは小さく見える
もう君から話しかけられることも無い
でも君と僕、二人の愛は決して消え失せない
そして5月の始めになると、僕らは泣くのだろう
When I was small, and Christmas trees were tall
Do do do do do do do do do
Don’t ask me why, but time has passed us by
Some one else moved in from far away
まだ幼くて、クリスマスツリーが高く見えた頃
理由なんて聞かないで欲しい、でも時は二人の間を通り過ぎ
遠くからやって来た他の誰かが、そこに入り込んでしまった
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Odessa(オデッサ 1969年)
6枚目のアルバムで、LPでは2枚組でリリースされた作品。ビー・ジーズ初期の代表作と言われています。
一方、シングル曲を巡って意見が対立しロビン・ギブが一時的に脱退、シングルは結局1枚しかリリースできなかった、など困難な歴史をもっている作品でもあります。
小さな恋のメロディ オリジナル・サウンドトラック
イギリスの映画「Melody」(小さな恋のメロディ 1971年公開)のサウンドトラック。同映画は日本では根強い人気を得ており(他には南米諸国でも人気だそう)、こちらのサウンドトラックも長く愛聴されているようです。
テーマ曲「メロディ・フェア」などのビー・ジーズの名曲や、オーケストラバージョン、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの曲なども収録されています。
The Ultimate Bee Gees(2018年)
2009年にリリースされた2枚組ベストアルバムの再発盤。ライブバージョン含む全40曲収録で、初期からディスコ期以降まで、代表曲を網羅したアルバムです。