<歌詞和訳>Punk Rock Song – Bad Religion 曲の解説と意味も
Bad Religion – Punk Rock Song
バッド・レリジョン – パンク・ロック・ソング
メロコアの元祖と言われるアメリカのパンクバンド バッド・レリジョンの、9thアルバム「The Gray Race」(1996年) に収録されている曲です。
同アルバムからの2枚目のシングルとしてもリリースされました。
歌詞の意味と解釈
ストレートなタイトル『パンク・ロック・ソング』には、メロディック・ハードコアのゴッドファーザー バッド・レリジョンのパンク魂が詰まっています。
それは、反体制のロック、レベル(=rebel、反逆者) ミュージックとしてのパンクロックであり、世の中の不正や不条理に対し異議を唱える姿勢だと言えます。
歌詞と和訳
Written by Greg Graffin
Have you been to the desert?
Have you walked with the dead?
There’s a hundred thousand children being killed for their bread
And the figures don’t lie, they speak of human disease
But we do what we want and we think what we please
砂漠に行ったことはあるか?
死者を運んで歩いたことはあるか?
パンの為に殺される子供が何十万人もいる
数字は嘘をつかない、数字は人類の病を告げる
それでも俺達は欲望で動き、快楽を求める
Have you lived the experience?
Have you witnessed the plague?
People making babies, sometimes just to escape
In this land of competition, the compassion is gone
Yet, we ignore the needy and we keep pushing onKeep pushing on…
生きるか死ぬかの経験をしたことはあるか?
疫病の現場を目にした事はあるか?
時として人は、現実逃避の為だけに子供を作る
競争だらけの国で、哀れみの心は失われた
それでもまだ、俺達は必要なものから目を背け、顧みることは無い
顧みることは無い
・witness 目撃する、証言する、目撃者
・plague 疫病、伝染病
・compassion 同情、哀れみ
・push on 前進する、急ぐ、続行する、激励する
This is just a punk rock song
Written for the people who can see something’s wrongLike ants in a colony we do our share
But there’s so many other fuckin’ insects out thereAnd this is just a punk rock song
こいつはただのパンク・ロック・ソング
過ちがわかるヤツの為に書いた曲
集団の中のアリのように、俺達も役目を果たすが
世間にはそうじゃないゴミ虫どもがウヨウヨいる
こいつはただのパンク・ロック・ソング
・colony コロニー、集団、植民地
Have you visited the quagmire?
Have you swam in the shit?
The party convention and the real politik
The faces always different, the rhetoric the same
But we swallow it all and we see nothing changeNothing has changed…
苦境を味わった事はあるか?
クソにまみれて泳いだ事はあるか?
政党の会合と本物の政治
顔ぶれは違っても、謳い文句はいつも同じ
それらを全部鵜呑みにしても、変化があった試しは無い
何も変わらない
・quagmire 沼地、苦境
・party convention 党大会、政党の会議
・rhetoric レトリック、修辞法、美辞麗句、誇張
This is just a punk rock song
Written for the people who can see something’s wrongLike workers in a factory we do our share
But there’s so many other fuckin’ robots out thereThis is just a punk rock song
こいつはただのパンク・ロック・ソング
過ちがわかるヤツの為に書いた曲
工場の労働者のように、俺達も役目を果たすが
世の中には(血も涙もない) ロボット野郎が大勢いる
こいつはただのパンク・ロック・ソング
10 million dollars on a losing campaign
20 million starving and writhing in pain
Big, strong people, unwilling to give
Small in vision and perspectiveOne in five kids below the poverty line
One population runnin’ out of time
Runnin’ out of time
選挙活動で1千万ドルが消え失せる
2千万人が飢えに悶え苦しんでいる
裕福で、力を持った奴らは、与えたがらず
視野と考え方は狭い (一部の者たちだけに向けられている)
子供の5人に1人は貧困状態にある
一握りの人間が時を無駄にしている
時を無駄にしている
・campaign キャンペーン、(社会・政治・選挙などの)運動、勧誘
・starving 飢える、餓死する
・writhing もがく、悶え苦しむ
・unwilling to 嫌がる、したがらない
・perspective 考え方、視点、遠近法、前途
This is just a punk rock song
Written for the people who can see something’s wrongLike ants in a colony we do our share
But there’s so many other fuckin’ insects out thereThis is just a punk rock song
こいつはただのパンク・ロック・ソング
過ちがわかるヤツの為に書いた曲
集団の中のアリのように、俺達も役目を果たすが
世間にはそうじゃないクソ虫どもがウヨウヨいる
こいつはただのパンク・ロック・ソング
The figures don’t lie, they speak of human disease
But we do what we want and we think what we please
One in five kids below the poverty line
One population runnin’ out of time
数字は嘘をつかない、数字は人類の病みを語る
それでも俺達は欲望で動き、楽しみを求める
子供の5人に1人は貧困状態にある
一握りの人間が時を無駄にしている
This is just a punk rock song(×3)
こいつはただのパンク・ロック・ソング
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
The Gray Race(1996年)
9thアルバムで、ギタリストでメインソングライターの一人、ブレッド(エピタフ社長) が脱退してからの、最初の作品です。
Punk Rock Songs(2002年)
メジャーレーベルEpic Recordsからリリースされた8thアルバム「Stranger Than Fiction」(1994年) から11th「The New America」(2000年) までの代表曲を収録したベストアルバムです。