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<歌詞和訳>Cymbal Rush – Thom Yorke 曲の解説と意味も

2019-06-08[ソロ/サイドプロジェクト][社会] 風刺/抗議

Thom Yorke – Cymbal Rush
トム・ヨーク – シンバル・ラッシュ

 

イギリスのオルタナティブ・ロックバンド レディオヘッドのフロントマン トム・ヨークの、初のソロアルバム「The Eraser」(2006年) に収録されている曲です。

 

歌詞の意味と解釈

シンバル・ラッシュ」のタイトルどおり、曲の終盤にかけて加工されたシンバルの音が波のように押し寄せてきます。

歌詞に「シンバル・ラッシュ」という言葉が使われる事はありませんが、歌詞はアルバムのジャケットにも通じる終末感が漂う内容になっています。

そして、利便性を追求した暮らしや、国家の自国だけを優先した政策によって引き起こされる「地球の危機」に対して、警鐘を鳴らしているように捉えられます。

 

歌詞と和訳

Written by Thom Yorke

Try to save it but it doesn’t come off the rug
Try to build a wall that is high enough

It’s all boiling over
All boiling over
Mmm
Mmm

助けようとしても、毛布から離れようとしない
高い壁を築いている

完全に手遅れ
完全に手遅れさ

 

boil over 沸騰してこぼれる、憤慨する、収拾がつかなくなる

 

Try to save your house, try to save your songs
Try to run but it follows you up the hill

It’s all boiling over
All boiling over

Your loved ones
Your loved ones

君の家(国家)を救おうとするけど、君の歌(国歌)を救おうとするけど
逃げ出そうとするけど、そいつは丘の上にだってついてくる

完全に手遅れ
完全に手遅れさ

君の愛する人だって

 

・loved one 愛する人、想い人

 

A normal conversation(×2)
You should have took me out when you had the chance(×2)

All the rooms renumbered
And losers turned away
Don’t turn away (You should have took me out when you had the chance)
Don’t turn away (You should have took me out when you had the chance)

ただの会話、ただの会話さ
チャンスがあるうちに、君は僕を連れ出すべきだった

全ての部屋の番号が変えられて
負け犬どもは目を背けた
目を背けちゃダメさ(チャンスがあるうちに、君は僕を連れ出すべきだった)
目を背けちゃダメさ(チャンスがあるうちに、君は僕を連れ出すべきだった)

 

There were ten in the bed
And the little one said
Roll over
(×2)

ベッドの中に10人
小さな一人が言った
「転がって~」

 

 

言葉の解説

・There were ten in the bed

曲の最後に歌われているこのフレーズは、有名な英語の数え歌「テン・イン・ザ・ベッド(ベッドに10人)」です。

これは、10人が寝ている窮屈なベッドで一人が「ロール・オーバー」と言って全員が転がると、端から一人ずつベッドから落ちていき、最後に自分一人が残るというものです。

 

動画の絵はカワイイですが、地球規模でこのような “落とし合い" が行われているのかもしれません。

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

The Eraser(2006年)

ソロ1作目。エレクトロニクスとトムのボーカルが中心で、派手さはありませんが沁みる作品です。レディオヘッド好きならきっと好きになる内容だと思います。