<歌詞和訳>The Importance of Being Idle – Oasis 曲の解説と意味も
Oasis – The Importance of Being Idle
オアシス – ジ・インポータンス・オブ・ビーイング・アイドル
ギャラガー兄弟を中心としたイギリスのロックバンド オアシスの6thアルバム「Don’t Believe The Truth」に収録されている曲です。
同アルバムの2枚目のシングルとしても、2005年8月にリリースされました。
兄でギタリストのノエルがボーカルを担当しています。
CROSSBEAT SPECIAL EDITION オアシス (シンコー・ミュージックMOOK)
歌詞の意味と解釈
タイトル「インポータンス・オブ・ビーイング・アイドル」を訳すと “怠けていることが大事“となります。
ここでのアイドルは「偶像」などを意味する “idol" ではなく、「仕事をしていない、怠惰な」という意味の “idle" です。
「気に入らない仕事をあくせく頑張るなんて真っ平だ」というような、ノエルらしいワーキングクラスの心境が綴られています。
また、ちょっと気取ったこのタイトルはアイルランドの詩人・劇作家オスカー・ワイルドの喜劇「The Importance of Being Earnest」(邦題:真面目が肝心) に影響を受けたものだと思われます。
The Importance of Being Earnest (Illustrated) (English Edition)
それ風に邦題をつけるなら「不真面目が肝心」といった感じでしょうか。
歌詞と和訳
Written by Noel Gallagher
I sold my soul for the second time
'Cause the man don’t pay meI begged my landlord for some more time
He said: “son, the bills are waiting"My best friend called me the other night
He said: “Man, are you crazy?"My girlfriend told me to get a life
She said: “Boy, you’re lazy"
魂を売っちまった、これで二度目だ
だってアイツが俺に、カネを払わなかったんだ
もうちょっと待ってくれって大家に頼み込んだら
「請求書はもう待てないんだよ」って言われたよ
別の夜に、ダチに電話で言われたんだ
「お前、イカレてるのか?」って
彼女は俺にしっかりしろだとさ
「アンタってダラけてるわね」
・landlord 家主、大家、地主
・bill 請求書、ツケ、ビラ、広告
・get a life しっかり生きなさい、もっと人生を楽しめ、いい加減にしろ
・lazy 怠惰な、けだるい、のんびり
But I don’t mind
As long as there’s a bed beneath the stars that shine
I’ll be fine
If you give me a minute
A man’s got a limit
I can’t get a life if my heart’s not in it
(×2)
だけど、
星空の下に寝る場所さえあれば、それで十分さ。
もう少し待ってくれたら
俺はきっとやるから。
人には限界ってヤツがあるから
気が向かない生き方じゃ、人生なんて楽しめないのさ
I lost my faith in the summer time
'Cause it don’t stop rainingThe sky all day is as black as night
But I’m not complainingI begged my doctor for one more line
He said: “Son, words fail me"It ain’t no place to be killing time
I guess I’m just lazy
信仰なんて、夏に無くしちまったよ
ずっと雨降りだったからな
毎日空は夜のように真っ暗だけど
愚痴るつもりもない
あと1回だけ大目に見てくれ、って医者に頼み込んだら
ヤツは言った「君、あきれてものも言えないよ」って
暇つぶししてるんじゃない
俺はただのんびりやってるのさ
・one more line lineはドラッグをほのめかす言葉だと思われます。ただし、ここでは医者から禁じられているもの(タバコなりアルコールなりドラッグなり)を「あと1回だけ許してくれ」というやりとりだと解釈しました
・words fail me 言葉が出ない、あきれてものも言えない
・killing time 暇つぶし
But I don’t mind
As long as there’s a bed beneath the stars that shine
I’ll be fine
If you give me a minute
A man’s got a limit
I can’t get a life if my heart’s not in it
だけど、
星空の下に寝る場所さえあれば、それで十分さ。
もう少し待ってくれたら
俺はきっとやるから。
人には限界ってヤツがあるから
気が向かない生き方じゃ、人生なんて楽しめないのさ
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Don’t Believe The Truth(2005年)
60年代のロックから強く影響を受けたといわれる、バンドの底力を見せつける6thアルバムです。
Stop The Clocks(2006年)
ノエルによる選曲で、(いい意味で) 偏りがあるベスト盤です。
Time Flies… 1994-2009(2010年)
オアシスのイギリスでの全シングルを網羅したベスト盤です。
似ている曲
印象的なリズムのギターリフは、The La’sの『Clean Prophet』を思い起こします。
昭和生まれの日本人なら、「水戸黄門のテーマ」を思い出すかもしれません。
水戸黄門のテーマのリズムは、バレエ曲のボレロを参考にしているそうです…。
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