<歌詞和訳>Cast No Shadow – Oasis 曲の解説と意味も
Oasis – Cast No Shadow
オアシス – キャスト・ノー・シャドウ
ギャラガー兄弟を中心としたイギリスのロックバンド オアシスの2ndアルバム「(What’s the Story) Morning Glory?」(1995年) に収録されている曲です。
モーニング・グローリーのブックレットには、この曲は(ノエル友人でありThe Verveのフロントマンである)リチャード・アシュクロフトに捧げる、と書かれています。
一方でノエルは、言葉の重みに縛られるすべてのソングライターについての曲でもあると、説明しています。
どこか幻想的なサウンドは、オアシスの曲の中ではやや異質であり、ノエルはこの曲をピンク・フロイドのWish You Were Here風にしたかったらしいですが、評論家はボーカルハーモニーにビートルズの影響を感じさせる、と評しています。
歌詞の意味と解釈
タイトル「キャスト・ノー・シャドウ」を訳すと"影を落とさない" という意味です(Cast shadowが"影を落とす"という意味です)。
前述のように、この曲はヴァーヴのリチャード・アシュクロフトに捧げられたものと言われていますが、歌詞の内容は漠然としています。
この曲が作られた頃のヴァーヴは解散寸前で(ヴァーヴは3度解散しています)、大名曲『Bitter Sweet Symphony』が作られるだいぶ前、まだバンドとして大きな成功を掴む前です。
ノエルはソングライターの苦悩を描いたこの曲をリチャードに捧げる事で、彼を称え・励ます意図があったのではないか、と思われます。
肝心のタイトル「キャスト・ノー・シャドウ(=影も落とさない事)」に込められた意味については、具体的な言及は見つかりませんでした。
私が考えるに、この言葉は良い意味にも悪い意味にもとれる言葉で、影を落とさないというのは、ミュージシャンとして脚光を浴びて(スポットライトに照らされて)文字通り影が無くなっている状態、スターダムを指しているのではないかと思います。
そしてそれは成功の証であると同時に、普通の暮らしをおくる人々とは違う、別の何かになる事でもある。「キャスト・ノー・シャドウ」という言葉にはそんな意味が込められているのではないかと思います。
歌詞と和訳
Written by Noel Gallagher
Here’s a thought for every man who tries to understand
What is in his hands (What’s in his hands)
He walks along the open road of love and life
Survivin’ if he can (Surviving if he can)
これは、手にしたものが何なのか理解しようとする
そんな奴らに捧げる考え方だ。
アイツは愛と人生の開かれた道を進む
アイツが生き続ける限り
・thought 思考、考え、見解、配慮、思想
・survive 生き残る、存続する
Bound with all the weight of all the words he tried to say
Chained to all the places that he never wished to stay
Bound with all the weight of all the words he tried to say
As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)
アイツは伝えようとしたすべての言葉の重みを背負いこみ
決して望まない場所に縛り付けられた。
アイツは伝えようとしたすべての言葉の重みを背負いこみ
アイツに陽の光が射した時、アイツの影は消えていた
・bound with ~で縛られている
As they took his soul they stole his pride (Pride) ×3
As he faced the sun he cast no shadow
奴らはアイツの魂を奪うと同時に、誇りをも奪い取った
アイツに陽の光が射した時、アイツの影は消えていた
※ここでのTheyが誰を指すのかわかりませんが、音楽業界や消費者を指しているのかもしれません。
Here’s a thought for every man who tries to understand
What is in his hands (What’s in his hands)
He walks along the open road of love and life
Survivin’ if he can (But only if he can)
これは、手にしたものが何なのか理解しようとする
そんな奴らに捧げる考え方だ。
アイツは愛と人生の開かれた道を進む
アイツが生き続ける限り
Bound with all the weight of all the words he tried to say
Chained to all the places that he never wished to stay
Bound with all the weight of all the words he tried to say
As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)
アイツは伝えようとしたすべての言葉の重みを背負いこみ
決して望まない場所に縛り付けられた。
アイツは伝えようとしたすべての言葉の重みを背負いこみ
アイツに陽の光が射した時、アイツの影は消えていた
As they took his soul they stole his pride (Pride) ×4
As he faced the sun he cast no shadow
As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)
As he faced the sun he cast no shadow (Hi-ha)
As he faced the sun he cast no shadow
奴らはアイツの魂を奪うと同時に、誇りをも奪い取った
アイツに陽の光が射した時、アイツの影は消えていた
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
(Waht’s The Story) Morning Glory?(1995年)
全世界で2,000万枚以上という、オアシス最大のセールスを記録している2ndアルバムです。
多くの人が90年代ロックの名盤に挙げています。






