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<歌詞和訳>West End Girls – Pet Shop Boys 曲の解説と意味も

Pet Shop Boys 歌詞和訳[社会] 風刺/抗議

Pet Shop Boys – West End Girls
ペット・ショップ・ボーイズ – ウエスト・エンド・ガールズ

 

イギリスのシンセポップ・デュオ ペット・ショップ・ボーイズのデビュー曲で、1984年にリリースされました。
この時はヒットとなりませんでしたが、翌年レコード会社移籍後に再レコーディングされ、そちらは全英・全米ナンバー1となるなど世界的なヒットとなりました。現行のバージョンとして知られているのは、こちらの再レコーディングのバージョンです。

1stアルバム「Please」(1986年 邦題:ウエスト・エンド・ガールズ) に収録されています。(アルバムの邦題にはヒット曲の名前が使われています。当時はこういう事がたまにありました)

 

1984年にリリースされた最初のバージョンはこちら↓です(尺が長くてテクノ色が強く、これはこれでカッコいいですが一般受けはしなさそうですね…)。

 

歌詞の意味と解釈

この曲はロンドンが舞台となっており、富裕層が多く住み、流行や政治・文化・娯楽の中心的な場所であったウエスト・エンド地区と、庶民的で労働者階級が多く暮らすイースト・エンド地区の対比がテーマになっています。
(ただし、現在ではイースト・エンドも再開発・高級化が進行し、流行の発信地にもなっているそうです)

そして、西ロンドンの上流階級の少女達と、東ロンドンの労働者階級の少年達という異なる階級の若者達が、夜の街(クラブなど)で出会い、閉塞感に満ちた現実から一時的な逃避を試みる、というような情景が描かれています。

ペット・ショップ・ボーイズの2人もロンドン出身であり、当事者らしい生々しさに溢れた曲となっています。
一方、このようなロンドンの事情がわからないアメリカではこの曲は売れないだろうと見られていましたが、この曲の冷徹なリリシズムとそれを表現したサウンドが、アメリカでもウケたようです。

 

また、歌詞はT.S.エリオットの詩「荒野」(1922年)からも影響を受けているそうで、全編を通して不穏な空気が漂っています。


荒地 (岩波文庫)

 

歌詞と和訳

Written by Chris Lowe & Neil Tennant

Sometimes you’re better off dead
There’s a gun in your hand, and it’s pointing at your head
You think you’re mad, too unstable
Kicking in chairs and knocking down tables
In a restaurant in a West End town
Call the police, there’s a madman around
Running down underground to a dive bar
In a West End town

君は時々、死んだ方がマシに思える
銃を握りしめ、その銃口はこめかみに向けられている
君は自分が狂っていると思う、あまりにも情緒不安定だ。
ウエストエンドのレストランで
椅子を蹴り倒し、テーブルをひっくり返す
誰かが叫ぶ「警察を呼べ、キチ〇イが出た」
君は地下へ駆け下り、ウエストエンドの
安酒場へ転がり込む

 

better off dead 死んだ方がマシだ
point at 指さす
unstable 不安定な、落ち着きのない
dive bar 安酒場、場末のバー

 

※冒頭のセリフは1930年代のジェームズ・キャグニーのギャング映画と、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューネリアス・ファイヴの楽曲『The Message』に触発されたものだそうです。

 

In a West End town, a dead end world
The East End boys and West End girls
(×2)
West End girls

ウエスト・エンドの街、行き詰った世界
イーストエンドの少年達と、ウエストエンドの娘達

 

 

Too many shadows, whispering voices
Faces on posters, too many choices
If, when, why, what?
How much have you got?
Have you got it, do you get it, if so, how often?
And which do you choose, a hard or soft option?
(How much do you need?)

深すぎる影、囁き声
ポスターで目にした顔、多すぎる選択肢
もしも、いつ、どうして、何が?
いくら持ってる?
やったことあるか? やってみるか? やってるなら、どのくらいの頻度で?
ハードとソフト、どっちが好みだい?
(どれだけ必要なんだ?)

 

how often どのくらいの頻度で

 

※このあたりは仲間内での会話とも、薬物の取引とも、性的な交渉ともとれ、アンダーグラウンドな雰囲気が漂います

 

In a West End town, a dead end world
The East End boys and West End girls
(×2)
West End girls
West End girls

ウエスト・エンドの街、行き詰った世界
イーストエンドの少年達と、ウエストエンドの娘達

 

 

(How much do you need?)

(どれだけ必要なんだ?)

 

 

In a West End town, a dead end world
The East End boys and West End girls
Ooh, West End town, a dead end world
East End boys, West End Girls
West End girls

ウエスト・エンドの街、行き詰った世界
イーストエンドの少年達と、ウエストエンドの娘達
ウエスト・エンドの街、行き詰った世界
イーストエンドの少年達、ウエストエンドの娘達
ウエスト・エンド・ガールズ

 

You’ve got a heart of glass or a heart of stone
Just you wait 'til I get you home
We’ve got no future, we’ve got no past
Here today, built to last
In every city, in every nation
From Lake Geneva to the Finland station
(How far have you been?)

君の心はガラス? それとも石?
家まで送るから、ちょっと待ってな
僕らには未来も過去もない
ずっと終わらない今日があるだけ。
レマン湖からフィンランド駅まで
どこの街でも、どこの国でも
(君はどこまで行ってしまったんだ?)

 

built to last 長持ちするように作られている
lake Geneva レマン湖、ジュネーブ湖(スイスとフランスにまたがる湖で、日本では現地のフランス語にのっとってレマン湖と呼ぶのが一般的)

※Finland Stationは"フィンランドの駅"ではなく、ロシア サンクトペテルブルクにあるフィンランド駅(フィンリャンツキー駅)を指しているようです。「レマン湖からフィンランド駅」とは、ロシア革命直前にレーニンが列車で移動したルートで、レーニンはフィンランド駅で演説を行い、その後のロシア革命へと繋がっていったそうです。駅前にはレーニンの像が立っています。


バイオグラフィー:レーニン ~ソビエト連邦創設者

 

In a West End town, a dead end world
The East End boys and West End girls
A West End town, a dead end world
East End Boys, West End girls
West End girls
West End girls

ウエスト・エンドの街、行き詰った世界
イーストエンドの少年達と、ウエストエンドの娘達
ウエスト・エンドの街、行き詰った世界
イーストエンドの少年達、ウエストエンドの娘達
ウエスト・エンド・ガールズ

 

 

West End girls
(How far have you been?)
Girls
East End boys
And West End girls
And West End girls
(…forever)
And West End girls
(How far have you been?)
East End boys
The West End girls
The West End boys
And West End girls
The West End girls
The West End boys
The West End girls

ウエスト・エンド・ガールズ
イースト・エンド・ボーイズ

 

 

関連楽曲

Grandmaster Flash & The Furious FiveThe Message

 


Message From Beat Street: Best Of

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Please(1986年 邦題:ウエスト・エンド・ガールズ)

ペット・ショップ・ボーイズの1stアルバム。1stアルバムとは思えない完成度で世界中でヒットとなった作品です。

 

Smash: The Singles 1985-2020(2023年)

ペット・ショップ・ボーイズの1985年~2020年までのシングル曲を時系列で収録したCD3枚組のベストアルバムです。