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<歌詞和訳>Roots Radicals – Rancid 曲の解説と意味も

2017-12-25Rancid 歌詞和訳[表現] 他の曲名・アーティスト名が出てくる

Rancid – Roots Radicals
ランシド – ルーツ・ラディカルス

 

アメリカ カリフォルニア州出身のパンクバンド ランシドの3rdアルバム「…And Out Come The Wolves」に収録されている曲です。

同アルバムの最初のシングルとしても1995年8月にリリースされました。

 

ルーツレゲエのミュージシャン ジミー・クリフ(Jimmy Cliff)の『Roots Radical』など、ルーツレゲエへのリスペクトと影響力をストレートに表現した楽曲です。

 

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「ルーツ・ラディカルス」の元となっているのは、レゲエのサブジャンルである"ルーツ・レゲエ“です。

ルーツ・レゲエは単にルーツと呼ばれる事もあり、ラスタの精神と黒人解放・平和主義、スピリチュアリティを掲げ、ファシズムや資本主義、人種差別を批判しています。

ランシドのメンバーは白人ですが、貧しい労働者階級に育ち、レゲエの自由・平等な精神の影響を強く受けています。

歌詞は、労働者階級の暮らしと、ルーツレゲエへのリスペクトが盛り込まれたものになっています。

 

歌詞と和訳

Written by Tim Armstrong, Matt Freeman & Lars Frederiksen

Took the 60 bus
Out of downtown Campbell
Ben Zanotto, he was on there he was waitin’ for me

All the punk rockers
And the moon stompers
Are out on the corners where
They’re sparing for change

キャンベルのダウンタウンを出て
60番のバスに乗り込んだ

ダチのベン・ザナットが、そこで俺を待っていた
パンクロッカーや
ムーンストンパーどもが
街にたむろし

通行料を巻き上げる

 

Campbell キャンベル郡。メンバーであるラーズ・フレデリクセン(ベーシスト)の出身地です。
Ben Zanotto ベン・ザナット。ラーズの子供のころからの友人。詳しくは後述
・moon stomper ムーンストンパー。スキンズ(主にスカを愛するOiパンクの人)をこう呼ぶようです。詳しくは後述

 

I started thinkin
You know I started drinkin

You know I don’t remember too much of that day
Somethin’ struck me funny when we ran out of money
Where do you go now when your only 15?

With the music execution and the talk of revolution
It bleeds in me and it goes…

俺は考えたんだが
飲み始めちまったら

その日の事なんてよく覚えちゃいないだろ
金が尽きると、どこか変になるものさ
お前がまだ15だったら、どこに行く?

音楽活動と革命についてのおしゃべりが
俺の中で沸き起こり、やがて消えていく…

 

Give 'em the boot the roots the radicals
Give 'em the boot you know I’m a radical

Give 'em the boot the roots the reggae on my stereo

過激なルーツレゲエ野郎を排除しろ
排除しろよ、俺は過激派
排除してみろよ、俺のステレオからルーツレゲエが流れる

 

・Give 'em the boot 直訳すると「奴らにブーツをくれてやれ」ですが、「奴らを首にしろ、解雇しろ」という意味になります。
 ランシドが運営するヘルキャット・レコーズ(hellcat records)のコンピレーションのタイトルも「Give’em the boot」です。

The radio was playin’ Desmond Dekker was singin’
On the 43 bus as we climb up the hill

Nothin’ incoming but the reggae drummin
And we all come from unloving homes

ラジオがデスモンド・デッカーの歌を流す
43番のバスが丘を登る
収入はないが
レゲエのドラムサウンドがある

俺らはみんな、愛されない家庭で育った

 

Desmond Dekker デスモンド・デッカー(1941-2006)。1960年代後半から活動したジャマイカのレゲエシンガー。

(I said) “Why even bother" and I pick up the bottle
Mr. bus driver please let these people on
Rude girl Carol was a mini-skirt girl
My blurry vision saw nothin’ wrong

With the music execution and the talk of revolution
It bleeds in me and it goes…

「ちょっと待ちなよ」俺はビンを掴んで言った、
「運転手さんよ、奴らもバスに乗せてくれ」
ミニスカートの不良少女キャロル
虚ろな俺の視界、奴らに(乗車拒否されるような)異常なんて無い

音楽活動と革命についてのおしゃべりが
俺の中で沸き起こり、やがて消えていく…

 

blurry ぼやけ、不鮮明な

 

Give 'em the boot the roots the radicals
Give 'em the boot you know I’m a radical

Give 'em the boot the roots the reggae on my stereo

過激なルーツレゲエ野郎を排除しろ
排除しろよ、俺は過激派
排除してみろよ、俺のステレオからルーツレゲエが流れる

 

 

Took the 60 bus
out of downtown Cambell.
Ben Zanotto, he was on there he was waitin’ for me
all the punk rockers
and the moon stompers
are out on the corners where
they sparing for change

キャンベルのダウンタウンから出て
60番のバスに乗り込んだ

ダチのベン・ザナットが、そこで俺を待っていた
パンクロッカーや
ムーンストンパーどもが
街にたむろし

通行料を巻き上げる

 

The radio was playin’ Desmond Dekker was singin’
On the 43 bus as we climb up the hill
Rude girl Carol was a mini-skirt girl
My blurry vision saw nothin’ wrong

With the music execution and the talk of revolution
It bleeds in me and it goes…

ラジオがデスモンド・デッカーの歌を流す
43番のバスが丘を登る
ミニスカートをはいた不良少女のキャロル
虚ろな俺の視界、異常なんて無い

音楽活動と革命についてのおしゃべりが
俺の中で沸き起こり、やがて消えていく…

 

Give 'em the boot the roots the radicals
Give 'em the boot you know I’m a radical

Give 'em the boot the roots the reggae on my stereo
(×2)

過激なルーツレゲエ野郎を排除しろ
排除しろよ、俺は過激派
排除してみろよ、俺のステレオからルーツレゲエが流れる

 

言葉の意味・解説

Ben Zanotto ベン・ザナット。ラーズの子供のころからの友人で、1999年にオーヴァードーズで亡くなったそうです。
ランシドは彼の名を冠した楽曲『Ben Zanotto』を録音し、レアトラック集の1曲目に収録されています。

 

moon stomper ムーンストンパー。
 2015年にランシドのスカナンバーを集めたコンピレーションアルバムは「All the Moon Stompers」というタイトルです。

 


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収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

…And Out Come The Wolves (1995年)

全世界で100万枚以上のセールスを記録し、ランシドにとって最大のヒット作となった3rdアルバム。ハードかつキャッチ―、漢気と渋みを感じさせるパンクサウンドは唯一無二。現在でもライヴの核となる曲が多く収められており、ランシドを語る上で欠かせないアルバムです。
2015年にリマスターで音質が向上した・・・アンド・アウト・カム・ジ・ウルヴス(20周年記念盤)もリリースされました。